出版社名:新潮新書
著者名:アンデシュ・ハンセン (著), 久山 葉子 (翻訳)
発行年月日:2020年11月18日
ページ数:256ページ
評価:
最新研究によって明らかになった恐れるべき真実。スマホ脳。
・私たちは1日に2600回以上スマホを触っている
・1日2時間を超えるスクリーンタイムはうつのリスクを高める
・ポケットにスマホを入れておくだけで学習効果は著しく低下する
世界的ベストセラー「一流の頭脳」著者が示す恐るべき真実をご紹介
ちょい得情報
この記事は以下のように、スマホ中毒の方におすすめ!
- 定期的にSNSのチェックをしてしまう
- スマホを身体から離すと落ち着かない
- 3度の飯よりもスマホが大好き
- 無人島に何か1つ持っていくなら、電波が無かろうがスマホだ
目次
本書の要約・感想
1:人間の脳はデジタル社会に適応していない
スマホは中毒性が強い。その原因は人間の進化に影響している。
私たちはみんな進化の産物である。
地球上の生物は今いる環境に適応し、進化してきた。
地球上に現れてから99.9%の時間を、人間は狩猟と採集をして暮らしてきた。
私たちの脳は、今でも当時の生活様式に最適化されている
私たちを取り巻く環境と、人間の進化の結果があっていないことが、私たちの身体と精神に様々な問題を発生さえている。
2:スマホの悪影響を理解しよう
それでは、スマホの中毒性は我々の生活にどんな悪影響を与えるのか?
スマホはドーパミンを私たちの脳に放出させ、私達が中毒になるように意図的に作られている。
私達の脳は、かつて生き延びるために、新しい情報を好むように進化した。
その結果、パソコンやスマホが運んでくる、新しい知識や情報への欲求に逆らえない。
パソコンやスマホのページをめくるごとに、脳がドーパミンを放出し、その結果、私達はクリックが大好きになる。
何度もSNSの新着メッセージをチェックしたくなるのは、新しい情報を欲しがる私達の脳の性質によるものだ。
スマホは集中力と記憶力を奪う。
近くにスマホがある状態で集中的な仕事なんてできるわけがない。
3:スマホとの正しい付き合い方
それではどうすれば上手にスマホを扱えるのか。
ハンセン先生は6つの対策を提示してくれている。
出来るところから取り入れて行こう。
- 自分のスマホ利用時間を知り、制限する
- スマホを物理的に遠ざける
- チャットやメールをチェックする時間を決める
- デバイスの画面を白黒にする
- 寝る時のスマホの取り扱いに注意する
- ストレスの対処法を知っておく
まとめ
スマホが人間にとって如何に扱いづらいものであるかを進化の過程から説明し、その悪影響について確認してきた。
簡単(?)な対処法も教えていただいたので、すぐに実践していこう。
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